つっつき練習(基礎篇)

☆☆ 考え方 ☆☆

 つっつきは、とくに初心者においては試合での使用頻度抜群の技術です。しかし一方では、初心者にとって習得しにくい技術でもあります。理由はいろいろありますが、やはり「回転をかける」ということが初心者にはわかりにくいのだとぼくは考えています。

 ともかく、初心者でもどこかの時点で、つっつき練習をはじめなければなりません。つっつき練習をはじめる目安として以下のような条件をあげてみました。

  1. フォア打ちが50本つながったことがある
  2. フォア打ちが30本つながる。
  3. ショート(バック)が30本つながる。
  4. 一応、カットサーブが出せる。
  5. スマッシュが打てる。

 上の5つのうち、2〜3くらいの条件にあてはまっていればはじめても問題ないでしょう。もちろん、これに当てはまらなくても、相手をする人が教え上手な人なら問題ないとは思います。

☆☆ 練習方法 ☆☆

1本打ち(多球)

 まずは多球練習が良いでしょう。多球でカットボールを出すのは多少コツがいります。左手でトスを上にあげ、台にワンバウンドしたところで、ボールの下をラケットでこするように出します(わかりにくいですね。ごめんなさい。そのうち写真をUPします)。

 この段階では1.回転をかけることを最優先に教えるのがよいようです。いくら浮いてもいいので、ボールの真下にラケットをくぐらせることを教えましょう。50本くらいはまとめてやったほうがいいです。

 少し上手になってきたら2.ボールを低く押さえて、コントロールをつけることを目指すようにいいます

 慣れてきたら、1.、2.を交互に目標としてもって、練習をします。大事なのは、コーチングをしている人も、練習をしている本人も、今、何を目指して練習しているのかをしっかりと共有することです

 多球で50本中7〜80パーセントが台に入るようになってきたら、人と打ち始めてもよいでしょう。

つなぐ

  1. 30本を目指してつなぐ。
  2. 30本つないだら一回やめ、すぐに30本を目指してつなぐ。ミスをしたら1からやり直し(つまり、 30回を2セット連続ということ)。
  3. 50回を目指す。

 100回つながったら、上記のようなセットで切る(上記2のような)練習方法で、より速く、より 正確なコースでつなぐことを目指す。また、30、50、100と順次回数を上げていくという作業 を繰り返す。

 このあたりは他の技術と同じです。

ポイント

 つっつきは追求し始めると奥の深い技術です。深いツッツキ、切れたツッツキ、ナックル性のつっつきなど、さまざまなツッツキがありえます。また、普通のつっつきでも「より低く」「より切れて」「より正確に」ということを追求するなら、相当奥の深さがあるように思います。初心者の域を脱した人でも、ここで書いたような目的意識をもって練習に望むことが必要です。

コツ(マメ知識)

 つっつきは下回転、が常識で、そのためには面を上に向けて、ボールの下をこすらなければならないのが基本です。しかしながら、相手のボールの性質、打球のタイミング、こちらの狙いなどによって、打球時の面やラケットの振り方などは変わってきます。

 上手な人の試合でのツッツキを観察してください。きっと、基本として知っているものとはかけはなれた面の出し方をしているはずです。それらももちろん、基本を踏まえたうえの技術ではあるのですが、どうしても苦手な人ほど、最初に習った基本にとらわれすぎる傾向があります。一度、面の出し方などを基本にとらわれず、自由にやってみると壁を破れるかもしれません。

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